「あー」と発生してみて下さい。「地声」でしたか?「裏声」でしたか?

「地声」ですとか、「裏声」という声の分類は聞いたことがありますか?

 

ボイストレーニングや、発生の理論を説いたような本などには、「地声」「裏声」の他に、「チェストボイス」「ミドルボイス」「ミックスボイス」「ヘッドボイス」「ファルセット」などといった、声の音色の呼び名がでてくることが多いと思います。それぞれは、「地声」「裏声」なども含めて、声の音色を聞き分けた時の区分であって、厳密な区分けがされているわけではありません。高い声、低い声を出した時に、なにか違いを感じ取ることはできますか?自身の息使いや、身体のどのあたりに力が入って、どんな感覚で音域を行き来しているか、そんな感覚の使い分けで出せる声の音色の違いをそのような区分で呼ぶことがあります。

 

最初から、そのような区分を意識して歌う必要はありません。まずは、歌いたいように歌ってみる。自分の思い通りに声が出せない時に、そのような声の使い方があるのだなと理解する程度で良いのではないかと考えています。「合唱」は、一人がソロをメインで歌うものではないので、周囲の声を聴いて自身の声質がうまく調和されているかどうかを感じることも大事なことです。明らかに周囲と声質が異なり、飛び抜けて聞こえるような時には、周囲の声質はどんな声質で歌っているのかを聞き込んで、周囲と溶け込むような歌声で歌うことが望まれます。そんな時に、自身の頭の中で、声の使い分けを整理するには、そのような呼び名があることで理解しやすくはなるかもしれませんが、実際に歌う時には、厳密にこの声の出し方でないといけないといったルールはありません。

 

こういった区分があるのだなぁという程度に、読み進めて下さい。歌うことで、何か壁にぶつかった時に、そういえばという感じで、思い出せば良いような定義だと考えます。まずは、歌うことが楽しいと感じる感覚が重要です。まずは、好きな歌、好きな歌手、をさがしてみましょう。こんな風に歌いたい、こんな歌を歌ってみたい、そんな気持ちが、芽生えると、自然と歌を歌っているものです。